■世界の文字で遊ぼう16

ヒエログリフ/古代エジプト語(古代エジプト)

国旗

国旗のかわりに

©Ricardo Liberato
(@Wikimedia Commons)

Unicode:13000-1342F

𓀀
(13000)

ヒエログリフの使用地域

古代エジプト

ヒエログリフのある風景

ラムセス2世のカルトゥーシュ
(ルクソールの神殿のオベリスク)

©Asta
(@Wikimedia Commons)

文字サンプル

(あいうえお)

(かきく)

(けこ)


この文字を使う主な言葉と国

古代エジプト語(古代エジプト)

巨大なピラミッドやスフィンクスで有名な古代エジプト王朝は、今から5000年以上昔から 3000年以上にわたって栄えた。世界最古の文字の一つであるヒエログリフは、 かつては忘れられた謎の文字であったが、今から170年ほど前フランス人シャンポリオンが解読に成功して以来、 研究が進み、現在ではほぼ完全に解読されるにいたっている。

文字のとくちょう

ヒエログリフは、象形文字(物の形をうつして文字にしたもの)の代表として有名であるが、 実際には表音文字(ローマ字やひらがな・カタカナのように文字には意味はなく音だけを表す文字) としての性格も強かった。ヒエログリフでは、600~700の文字が使われていた。 中エジプト語では24種類の音がこの文字で表されていたが、その正確な発音は分かっていない。 また、ヒエログリフでは、アラビア語やヘブライ語のように母音は表さなかった。

しかし、現在、ヒエログリフとアルファベット(ローマ字)の対応がつけられていて、 それを元に自分の名前などをヒエログリフで書くということが世界中でけっこう行われている。 これを使うと一応、日本語の五十音もヒエログリフで表すことができる。

ユニコード割り当て

(13000-1342f)

0123456789abcdef
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文字の書きならべ方

ヒエログリフは、縦書きにも横書きにもされる。縦書きの場合は、上から下へ、横書きの場合は、 右から左にも、逆に左から右にも書かれる。その場合、右から書くときは、顔のある文字(鳥や人など)の顔を右に向け、 左から書くときは、顔を左に向けて書く。

文字と文字の間には、できるだけむだなスペースができないように文字をつめて並べるため、 横書きの場合でも部分的に文字を縦に並べることもある。

自分の名前を書いてみよう

ヒエログリフで五十音図へ

かな・ヒエログリフ変換へ

例えば、「サトシ」と書くには、ローマ字と同じように考えればいい。

 ローマ字のように左から右へ横書きにする場合は、「sa」は、 「s」が「」で、 「a」は顔を左に向けて「」、「to」は「t」が「」で 「o」が「」、 「shi」は「sh」の音を表す「」を使う。

これをつづけて「」と書ける。

「ウエノ」と書く場合は、「u」が顔を左を向けて「」、 「e」が「」、「no」の場合は「」と 「」を縦にならべて 「」。

これをつづけて「」となる。

ついでに古代エジプトの王の名前がカルトゥーシュというだ円形のわくで囲まれていたのにならって囲んでみると、

となる。