この文字を使う主な言葉と国

ヴァイ語（リベリア）

ヴァイ文字は、西アフリカのリベリアに住むヴァイ族のヴァイ語の文字。 ヴァイ族は、主にリベリア西部のグランドケープマウント郡に住む少数民族。 ヴァイ語の話者は、リベリア国内に約10万人いる他、シエラレオネに約1万5000人いる。

文字のとくちょう

ヴァイ文字は、ヴァイ語のために考案された文字。西アフリカの中で、最も成功した文字の一つ。

もとは表意文字であったが表音文字（ローマ字やかなのように音を表す文字）として19世紀の終わりに体系化された。

文字の起源については、モムル・ドゥワル・ベケレという人が、夢の中で暗示を得て、１883年に作ったとも言われるが、 いくつかの伝説があって、実際のところはよくわからない。

音節文字で日本語のひらがな、カタカナと似た仕組みをもつ。 例えば、かなで一文字で書ける「か」をローマ字で書くと「ka」のように２文字になるが、 ヴァイ文字でも同じように１文字で書ける。

ただし、母音（日本語では「あいうえお」など）の数が12種類あり、 子音の種類も日本語（ローマ字で書くと[k][s][t][n][h][m][y][r][w]など）よりかなり多いので、文字の数は約３００もある。

文字の書きならべ方

左から右へ横書きにする。

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