■世界の文字を読んでみよう9

読めば分かるロシア語3(キリル文字を読もう3)

ВАТА
Медицинская

上の袋の赤いロシア文字を読んでみましょう。(「キリル文字で五十音図」 を見ればすぐに読めます。キリル文字らしい文字が使われてないので、ラテン文字(ローマ字)と区別がつきませんが。)

ВАは「ヴァ」のように発音するようですが、「キリル文字で五十音図」では、「ワ」の代わりに用いています(ロシア語にはWにあたる音がないため)。 ただ、日本人にはけっこう「ワ」のように聞こえます。

というわけで「ワタ=綿」です。これは、ロシア語の言葉が日本語になったのか?それとも日本語の言葉ががロシア語になったのか?

「イクラ」や「イワシ」とは違って、どうもこれは偶然の一致のようです。ВАТАの語源は、ドイツ語だということです。    

ついでにВАТАの下の Медицинскаяも読んでみましょう。 ラテン文字に置きかえてみるとMedi[ts]inska[ya] (メディツィンスカヤのように読むのでしょうか)英語のMedicine(メディスン)ぽい響きからして、医学や医療といった意味でしょうか。 というわけで、この写真は、医療用の綿でしょう。(見ればわかることですが)