この文字を使う主な言葉と国

アラビア語（エジプト、サウジアラビア、モロッコ、イラク、スーダンなどアラブ諸国）、 ペルシャ語（イラン）、ウルドゥー語（パキスタン）

アラビア語は北アフリカから西アジアまでにおよぶアラブ諸国２１カ国の公用語であり、 国連の公用語の一つでもある。アラビア語は独特のアラビア文字で書かれる。アラビア文字はイスラム教とともに 世界各地に広がって、東アジアでもかつてはマレーシアやインドネシアなどでも使われいたが、 現在それら東アジアの国々では、ローマ字にかわったところが多い。

文字のとくちょう

文字はすべて子音（２８字）で、母音は補助的な記号を子音字の上下につけてあらわすが、 ヘブライ語と同じように一般の新聞などふつうは、母音は省略される。

アラビア語には、母音が３種類しかなく、日本語の「イ」と「エ」、「ウ」と「オ」の区別はない。 アラビア文字には、日本語の「エ」と「イ」を区別して書く方法がないので、日本語の「ウエノ」と書きたいときでも、 「ウイヌ」のように表されることになる。

日本語とくらべて母音（アイウエオ）の数は少ないが、逆に子音の種類は豊富である。ただし、 「パピプペポ」にあたる音がないので、それを表そうとすると「バビブベボ」をかわりに使うことになる。

それぞれの文字には、独立形、語頭形、語中形、語尾形の４つの形があり、 文字と文字はつづけ字のように右から左へつないで書かれる。しかし中には一部前の文字とつながらないものや、 後ろの文字とはつながらないもの、前とも後ろともつながらないものもある。 たとえば「ｋ」の音を表す文字は次のように変化する。

文字の書きならべ方

文字と文字をつなぎながら、右から左へ横書きにし、上から下へ行を進める。

アラビア語では、普通母音（アイウ）を表す記号は省略する。ただし、外来語（たとえば日本語の人名）を 表すときは、アラビア語の「アー」「イー」「ウー」という長くのばす母音を表す方法を使って、 「ア」「イ」「ウ」を表す。

アラビア語の普通の「ア」「イ」「ウ」は、子音の文字の上や下に 「」 「」 「」という記号をつけて表す。

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おまけ　アラビア文字の数字

（これが本当のアラビア数字！？）