この文字を使う主な言葉と国

古代エジプト語（古代エジプト）

巨大なピラミッドやスフィンクスで有名な古代エジプト王朝は、今から５０００年以上昔から ３０００年以上にわたって栄えた。世界最古の文字の一つであるヒエログリフは、 かつては忘れられた謎の文字であったが、今から１７０年ほど前フランス人シャンポリオンが解読に成功して以来、 研究が進み、現在ではほぼ完全に解読されるにいたっている。

文字のとくちょう

ヒエログリフは、象形文字（物の形をうつして文字にしたもの）の代表として有名であるが、 実際には表音文字（ローマ字やひらがな・カタカナのように文字には意味はなく音だけを表す文字） としての性格も強かった。ヒエログリフでは、６００～７００の文字が使われていた。 中エジプト語では２４種類の音がこの文字で表されていたが、その正確な発音は分かっていない。 また、ヒエログリフでは、アラビア語やヘブライ語のように母音は表さなかった。

しかし、現在、ヒエログリフとアルファベット（ローマ字）の対応がつけられていて、 それを元に自分の名前などをヒエログリフで書くということが世界中でけっこう行われている。 これを使うと一応、日本語の五十音もヒエログリフで表すことができる。

文字の書きならべ方

ヒエログリフは、縦書きにも横書きにもされる。縦書きの場合は、上から下へ、横書きの場合は、 右から左にも、逆に左から右にも書かれる。その場合、右から書くときは、顔のある文字（鳥や人など）の顔を右に向け、 左から書くときは、顔を左に向けて書く。

文字と文字の間には、できるだけむだなスペースができないように文字をつめて並べるため、 横書きの場合でも部分的に文字を縦に並べることもある。

自分の名前を書いてみよう

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