トップ>絶対等級・表面温度・半径比計算

必要項目の計算(1)…恒星の絶対等級、表面温度、太陽半径比

星表のデータから恒星の絶対等級M、表面温度T、太陽半径との比R/Rsを計算します。

(1)恒星の絶対等級Mの計算

視差角p(今回の星表では、ミリ秒角)から距離d(pc)を求め、次の式に代入して、絶対等級Mを求めます。

d = 1000/pp;視差角(ミリ秒角),d;距離(pc)

M = m - 5log10 d + 5m;実視等級

(2)表面温度Tの計算

今回は「B-V色指数」から恒星の表面温度を次の2つの方法で推定します。

(a) T = 9000/((B-V) + 0.85)T;表面温度(K),B-V;B-V色指数

(b) log10T = 3.939654 - 0.395361(B-V) + 0.2082113(B-V)2 - 0.0604097(B-V)3

※Sekiguchi.M, & Fukugita. M (2000). A study of the B-V color-temperature relation の(2)式より5項以降を略

(3)恒星の半径 R/Rs(太陽半径との比)

恒星の半径を太陽半径との比で計算します。

R/Rs = (Ts/T)2(L/Ls)1/2R/Rs;半径比

Ls;太陽の光度,Rs;太陽の半径,Ts;太陽の表面温度(5800K),Ms;太陽の絶対等級(4.84mag)

L;恒星の光度,R;恒星の半径,T;恒星の表面温度,M;恒星の絶対等級

Dm = Ms - MDm;絶対等級の差

L/Ls = 100.4DmL/Ls;光度比

エクセルの入力例

AIKMQRSTUVW
1HIP番号実視等級m三角視差p(mas)B-V色指数距離1/p(pc)絶対等級MDm=Ms-M表面温度TL/LsTs/T半径比R/Rs
279.6417.70.74=1000/K2=I2-5*LOG10(Q2)+5=4.84-R2=9000/(M2+0.85)=10^(0.4*S2)=5800/T2=V2^2*U2^0.5

←前のステップへ|次のステップへ→

Copyright(C)2013-2014 Satoshi Ueno