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なぜ地層から火山灰が見つかるの?

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火山灰が、見つかるということは…

たとえば、アカホヤ火山灰とよばれている火山灰は、今から約7300年前に九州の南にあった鬼界(きかい)カルデラの大噴火で飛んできた火山灰で、日本中の広い地域で見つかります。南九州で1m、琵琶湖で3~5cmの厚さの層をつくっています。

鹿児島県の薩摩硫黄島(さつまいおうじま)や竹島は、この鬼界カルデラの外輪山の一部です。

もしアカホヤ火山灰が見つかれば、その火山灰より下につもっている地層は、7300年ごろよりも古いといえます。逆に上にある地層は、7300年ごろより新しいということがわかります。

アカホヤ火山灰は、縄文時代の草創期と早期とを分ける目じるしの一つになっています。7300年前の噴火(ふんか)は、過去1万年の内では世界最大規模の噴火で、九州南部の縄文文化を壊滅(かいめつ)させたと考えられています。

東近江市永源寺の地層から採取したアカホヤ火山灰

[縄文の遺跡の上のアカホヤ火山灰を含む地層]

アカホヤ火山灰の飛んだ範囲

©Hugo Lopez-YugCreativeCommonsBY SAWikimediaCommons

鬼界カルデラ[地図をクリック]

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