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このサイト(コンテンツ)について

滋賀県内の地学素材を生かし、小学校理科6学年「土地のつくりと変化」の学習で活用できるデジタルコンテンツを作成しました。 現地での直接体験や観察の困難さを補うため、県内で見られる地層や化石などの資料を多数収集しデジタル化しました。さらに、それらを滋賀の地質・地史に関する内容と組み合わせて発展的に学べるようにしました。

滋賀ではあまり身近でないと思われがちな地震・火山に関しても琵琶湖西岸断層帯や姉川地震、町居崩れ、湖東流紋岩や湖東コールドロンなど、滋賀に関わる内容をもとに学べるように工夫しました。

あわせて、デジタルコンテンツによる疑似体験の弱点を補うため、このコンテンツと組み合わせて利用できる実物資料セット「ビはこ博物館」(滋賀の大地ボックス)を用意しました。 これによってふるさと滋賀の風景と大地に対する愛着とロマンの育つデジタルコンテンツとなることを目指しました。

また、科学者に限らず、中学生、大学生から学校の先生や郵便局長さんなどの一般の人々まで、地学に関わる発見者、研究者などのエピソードをコンテンツの各所で積極的に取り上げました。科学を身近に感じ、科学的に探求することのすばらしさ、楽しさにつながることを意図しました。

「0はじめに」について

古琵琶湖層の露頭観察につづけて架空の探検車「地球号」で地下にもぐるアニメーションを配しました。 これにより、地上で見える地層の観察が地面の下の様子を調べていこうとする課題意識につながることを意図しました。

「1大地のつくり」について

改訂版では、以下の1地層、2火山灰、3化石・鉱物、4地質・地史についての各観察マップのシステムを統合しました。県下各所の地層や化石・鉱物、火山灰の観察を通して、知らず知らずのうちに県全体の地質の理解へとつながるように意図しました。どのマップ上にも県下の全小学校と小学校相当学校の位置をプロットできるようにして、自分の足下の大地の下がどうなっていているのだろうという課題意識に答えることを目指しました。

1 大地のつくり観察マップ

きれいなしまもようの見られる古琵琶湖層を中心に県内各地の露頭をコンテンツ化。 地層を構成する砂や粘土などを手に取って観察する感覚が得られるよう工夫しました。 地層が見られない地域の大地はどうなっているのかという課題意識に応え、滋賀全体の地質の理解へとつながるように花崗岩や石灰岩、湖東流紋岩などの岩体の露頭も含めました。

また、その土地の地質がそこに住まう人々の生活に関わり、利用されていることを感じられるように、その地域に特徴的な石材で作られた住宅の石垣も観察対象としてあつかいました。

2 火山灰の観察

古琵琶湖層の火山灰層の観察、火山灰で磨く実験、顕微鏡での観察などをコンテンツ化。 県内には火山灰をみがき砂として日常生活に利用した地域があったことにもふれました。また、地学の学習を身近に感じられるように、アズキ火山灰とアズキアイスのエピソードにもふれました。

3 滋賀の化石・鉱物博物館

石灰岩(多賀)の三葉虫やフズリナ、ウミユリ、古琵琶湖層群(大津、野洲、甲賀、多賀等)の象の骨や足跡、貝、鮎河層群(甲賀)のイルカやクジラ、貝などの化石をコンテンツ化。 琵琶湖博物館蔵のイルカの化石は、展示されているレプリカではなく、収蔵庫の実物を使用しました。クジラの化石も名古屋大学博物館展示の実物を使用しました。これらについては動画も掲載しました。 ナウマンゾウの牙の発見者、イルカの下あごの発見者や多賀町権現谷、甲賀市鮎河での化石採集風景もあつかいました。 地層が見られない花崗岩の地域で産する水晶、トパーズ、フローライトなどの鉱物を「マグマからできた宝石」として含めました。

4 大地の歴史(動く地質図)

小学校の内容を超える地質、地史に関わる内容をコンテンツ化。県下の全小学校の位置を簡略化した地質図上にプロットし、地史のアニメーションと組み合わせることにより、自分の住む大地の下がどうなっていて、どうやってできたかという課題意識に答えることを目指しました。

改訂版では、さらに発展として地質年代やチバニアン、地磁気の逆転について滋賀の地質と関連させて取り上げました。

県下の地質を代表する地史上の5場面をアニメーション化。

  • 「プレートテクトニクスと美濃-丹波帯の中古生層の付加体の形成」
  • 「中生代白亜紀のマグマの貫入による花崗岩の形成と風化地形、ペグマタイト鉱物の成長」
  • 「中生代白亜紀の大火山活動と湖東コールドロン、湖東流紋岩の形成
  • 「中新世の海成堆積層第一瀬戸内累層群の鮎河層群の形成と海生動物の化石化」
  • 「鮮新世~更新世の湖沼成層の古琵琶湖層群の堆積と鈴鹿隆起、段丘層の形成」

「2地震による大地の変化」について

1 地震で変化した大地

根尾谷断層、野島断層と琵琶湖西岸断層帯などの県内の活断層をコンテンツ化。 県内の活断層にについて、地震の発生確率評価のためのトレンチ調査についてもふれました。

2 滋賀県内の地震被害

平安時代以降の滋賀県内に被害をもたらした主な地震と近代以降で最も大きな被害をもたらした姉川地震をコンテンツ化。改定版では、葛川で土砂崩れによる大きな被害を生じた寛文地震と「町居崩れ」を追加しました。 姉川地震については当時の被害写真を集めました。

3 将来の地震に備える

地震に関する基本的な用語の理解、滋賀県下で大きな被害が危惧されている琵琶湖西岸断層帯による地震と南海・東南海地震についてコンテンツ化。マグニチュードと震度の関係、地震発生の仕組みなどをアニメーションでやさしく理解できるよう工夫。 南海・東南海地震については、過去の発生パターンから自分で発生時期を予測することにより実感が深まるようにしました。 県下で指定されている東南海・南海地震防災対策推進地域についてもふれました。

「3火山による大地の変化」について

1 滋賀の大火山活動

8000万年前の大火山活動による湖東コールドロンの形成と湖東地域に特有の湖東流紋岩について「湖東平野の山々の歴史」としてコンテンツ化。 この湖東コールドロンの理解のために、現在の三宅島のカルデラの形成と雲仙普賢岳の火砕流をあつかいました。湖東流紋岩が使われた安土城の石垣についてもふれました。

2 火山で変化した大地

麦畑に火山が生じた昭和新山、島が半島と陸続きになった桜島の大正噴火、平成になって新山が生じた雲仙普賢岳をコンテンツ化。 戦時中の物資のない時代に昭和新山の成長を独自の工夫で詳細に記録した三松氏についてもふれました。

3 火山による被害

雲仙普賢岳の火砕流、土石流による被害、桜島大正噴火の火山灰による被害をコンテンツ化。 すぐそばを火砕流が通った際の熱布により焼失し外側だけが焼け残った旧大野木場小学校(長崎県)をとりあげました。

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