近江八幡の被害~江戸時代の商人の日記
「文政近江地震」1819年8月2日(江戸時代)
マグニチュード…7.2(八幡の推定震度6弱~6強)
最初北西の方からゆれ出し、ビシビシと南東へ動いた。しかし前後(たてゆれと横ゆれ)の間かくは短かった。にわかに振動して大地の崩(くず)れるような音すさまじく、住居は船が疾風にあったごとくで瓦(かわら)飛び、かべ落ち、今にも覆(くつがえ)ると老若男女とも上になり下になり、泣きさけび気を失った人もいて、言語につきせぬありさまである。暫時(ざんじ)に静まった。夏場の昼過ぎのため火事は起きなかった。余震はなかった。
(新町2丁目・森五郎兵衛日記、為心町中・岡田小八郎書簡 他)
※被害は、死者20人、本家80軒全壊、半壊170軒、大破損の家300軒