Top>2地震による大地の変化>3将来の地震に備える1地震の基礎知識>活断層(2)

「活断層」ってなに?

[ここをクリックでもどる]

「活断層」には次のような特徴(とくちょう)があるということです。

「活断層(かつだんそう)」の特徴

滋賀県内の主な活断層(かつだんそう)

くわしくは「県内の活断層」へ

❶時間をおいて、くり返し活動する

活断層の両側には、大きな力が加わっていて「ひずみ」がたまっています。この「ひずみ」が、それ以上たえられなくなった時に断層がずれて地震がおこって「ひずみ」が解消されます。そしてまた「ひずみ」がたまっていくということをくり返します。

❷いつも、同じ向きにずれる

活断層にかかる力のもとは「プレート運動」という地球表面の大きな動きで、その向きや速さは長い時間で見ると変化しないので、活断層にかかる力も変化しません。

❸ずれの速さは断層ごとに大きく異なる

活断層は、くり返し動くことで、少しずつずれが積み重ってずれの量が増加します。1000年あたりのずれの量を「平均変位速度」とよび、断層ごとに大きな差があります。「平均変位速度」は活断層の活発度を表し、日本では、ABCの3段階に分類しています。A級(1~10m)>B級(0.1~1m)>C級(0.01~0.1m)

❹活動の間隔(かんかく)が大変長い

1つの活断層による「内陸直下型」の大地震の発生間隔(かんかく)は千年~数万年と非常に長いのが特徴です。これに対して「南海トラフ地震」などの「海溝型地震」の発生間隔は、100~200年程度と短く、歴史上繰り返し大地震を起こしています。

❺長い断層ほど大地震を起こす

断層の長さが長いものほど、大きな地震を起こす可能性があります。これまでの日本の「内陸直下地震」では、M7級の地震で長さ20㎞程度、M8級の地震で長さ80㎞程度の地表のずれが現れている例があります。

国土地理院「活断層とは何か」より(一部改変)


[ここをクリックでもどる]