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滋賀の大火山活動時代
昔、滋賀県には大火山活動の時代があったと聞けば、信じられますか?
滋賀に大火山活動時代?
「昔」といっても、まだ日本列島ができる前の太古の話です。
今の滋賀県には、火山はありませんが、今から7~8千万年前、湖東平野から鈴鹿山脈のあるあたり(1)で、大変はげしい火山の活動がありました。
現在の近江八幡、八日市、から彦根にかけては、広々とした平地の中にぽつぽつと小高い山がちらばる県内でもとくちょう的な風景が広がっています。実は、これらの山々がかつてこの地域で大火山活動があったしょうこなのです。
これらの山々と鈴鹿山脈の西側、びわ湖にうかぶ沖島、多景島、沖白石には、県内のほかの山とは、ちがったとくちょうがあります。
それは、こららの山々が、火山の噴火(ふんか)による火砕流(かさいりゅう)によってできた岩石のかたまりだということです。この岩石は、湖東流紋岩(ことうりゅうもんがん)とよばれています。
今から7~8千万年前、九州の阿蘇あそ山にもひってきするほどの大カルデラがあり、大火砕流(だいかさいりゅう)をともなったはげしい火山活動をおこしていた時代があったと考えられています。
(1)この時代まだ日本列島はありません。日本列島成立後「現在湖東平野から鈴鹿山脈のある辺りになる場所」という意味。