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「湖東流紋岩(ことうりゅうもんがん)」ってどんな石?
湖東流紋岩を偏光顕微鏡で観察しよう。
湖東流紋岩をからわかること
下の写真は、湖東流紋岩の偏光顕微鏡写真です。
岩石をスライドガラスにはり付けて、0.02~0.03mmの厚さにけずって岩石プレパラートを作ります。それを偏光顕微鏡で観察すると、岩石を構成している鉱物の様子から岩石の種類やでき方などが分かります。
下の写真を見ると、横向きの波のようなもようが同じ向きに並んでいます。このもようが、この岩石ができた時のようすを物語っています。高温の火砕流が、土地の低いところにたまって、中の火山灰や軽石などが、自分自身の重さと高温のために、ペチャンコにつぶれて、とけて、くっついて固まってできた岩石を溶結凝灰岩といいます。湖東流紋岩は、溶結凝灰岩です。つまり、湖東流紋岩は、大昔の湖東地域ではげしい火砕流をともなった大火山活動があったことの証拠なのです。
(流紋岩は、火山岩の一種で地下のマグマが地表近くで急に冷えて固まてできた岩石です)
偏光顕微鏡の写真
左と右は、同じ岩石プレパラートを光の性質を変えて観察した写真
偏光顕微鏡…試料に通す光の性質を変えて観察できます。岩石をつくっている鉱物はその種類によって光を通す性質が異なっているので、通す光の性質を変えて観察することで、岩石の種類や性質を調べたりすることができます。