麦畑が山に(昭和新山)
「ミマツダイアグラム」をくわしく見てみよう。
「ミマツダイヤグラム」
三松さんは、後に連続スケッチの土地の変化を一枚の図に重ねて「昭和新山隆起図」としてまとめました。さらに、活動開始から終息までの観測資料を集大成し、郵便局での体感地震の回数、噴火、隆起などと月別の時間経過の関係をまとめたグラフを作成しました。この2つの図は、1948年ノルウェーで開催された万国火山会議に田中館秀三(たなかだてひでお)博士によって提出されました。会議の参加者は、戦争中の日本で火山誕生の大変くわしい記録が、専門家でない三村さんによって残されていたことに大変おどろき、この2つの絵図は「ミマツダイヤグラム」と名づけられました。
出典:地質ニュース597号(2004年5月)抜粋・改変