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県内が震源の大地震(寛文(かんぶん)地震)
地震で生じた大きぼな土砂くずれによる被害の様子を見てみよう
寛文(かんぶん)地震と「町居崩れ(まちいくずれ)」
江戸時代初めの1662年(寛文2年)、琵琶湖西部を震源として、今の滋賀県や京都市などの地域に大きな被害を生じた内陸直下型地震の「寛文(かんぶん)地震」が発生しました。
この寛文(かんぶん)地震によて、安曇川(あどがわ)上流の葛川谷(かつらがわだに)で、日本の歴史上でも最大級の土砂崩れ(どしゃくずれ)が発生し、二つの村が土砂にうまりました。死者約560人、つぶれたりうまったりした家屋50軒以上という、大災害でした。
この土砂崩れ(どしゃくずれ)は「町居崩れ(まちいくずれ)」とよばれています。「町居崩れ(まちいくずれ)」の上部は今も「イオウハゲ」という木々の生えない岩場になっています。
「町居崩れ」の被害の様子は、江戸時代のさし絵つきの読み物『かなめいし』中巻の第五章「朽木(くつき)ならびに葛川(かつらがわ)ゆりくずれしこと」にくわしく記録されています。