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県内が震源の大地震(寛文(かんぶん)地震)
葛川谷(かつらがわだに)の村が天然ダムにしずんだ被害について見てみよう
天然ダムによる被害
「町居崩れ(まちいくずれ)」の土砂が安曇川(あどがわ)をせきとめてできた「天然ダム」によって上流の坊村(ぼうむら)(今の大津市坊村町)の田畑は水にしずみ、「明王院」の辺りまで水がついて家屋はうかび上がって流されました。
地震から14日後の午前8時半ごろ[辰下刻]「天然ダム」は大きくくずれて水は急激にひきましたが、一部が大池となって残りました。(『葛川明王院文書』などより)
災害教訓の継承に関する専門調査会報告書(平成17年3月)「1662寛文近江・若狭地震」(改変)