上段曲輪東回りルート
上段東土塁(じょうだんひがしどるい)道は、大堀切の上の南櫓台(北之庄山山頂)から、上段曲輪の東側の土塁を通り、中段曲輪群の中央道を下って下段曲輪の七ツ池に至るルートです。従来の八幡山縦走路は、上段曲輪と中段曲輪の西側の土塁を利用したルートです。上段東土塁からは、東側に展望が開け、眼下に西の湖から繖山(きぬがさやま)、その向こうに霊仙山までが望めます。
中段曲輪群が下段曲輪と接する付近を東西に横断して、東桝形虎口(大手門)と西虎口を結ぶルートです。上段東土塁道から続く中の大手道(中段曲輪群の中央道)と七ツ池付近でT字に合流します。合流点から東へ進んで右に折れると、東桝形虎口です。反対に七ツ池沿いを西へ進むと、西虎口付近で八幡山縦走路と合流します。北之庄城下段曲輪の見どころ(東桝形虎口と七ツ池)を短時間で堪能できるルートです。
城跡へは、①北之庄神社登山口(下図)、②列景図登山口(第1休憩所で①と合流)、③打越・岩崎登山口(打越の峠で岩崎山からの縦走路と合流)の3ルートが直接通じます。
その他、④八幡山縦走路・南経由(八幡山から)、⑤八幡山縦走路・北経由(百々神社から)の2つのルートがあります。
おすすめは、最短で、よく整備された①北之庄神社登山口ルートです。途中2か所、展望のよい休憩所もあり、上段曲輪まで30分ほどで到着します。神社の石段を上って右奥が登山道です。尾根道合流点の「城跡説明板」からは5分程度です。見どころの①「大堀切・空堀・土橋」とその上の②「のろし展望台からの絶景」、謎の③「七ツ池」④「東桝形虎口」をコンパクトに巡回できます。