今年度ののろし駅伝のスタートは、三雲城です。北之庄城は4城目で、瓶割山城の狼煙を受けて、水茎岡山城に狼煙をつなぎます。他城会場ののろしが確認できるかどうかは、当日の気象条件等によって変わりますが、北之庄城会場からは、星が崎城(2城目)、瓶割山城(3城目)、水茎岡山城(5城目)を見通せるようになりました。
第23回琵琶湖一周のろし駅伝
第22回№19北之庄城(R5.11.23北之庄山山頂)
第22回№19北之庄城(R5.11.23北之庄山山頂)
北之庄城は、毎年秋に中世の山城跡を擁する滋賀県内各地区が参加(令和5年/参加38城)して開催されている「琵琶湖一周のろし駅伝」に第1回(平成14年/参加18城)から参加しています。近年は、北之庄城跡の上段曲輪、大堀切の上の櫓台跡(北之庄山山頂254m/「のろし展望台」)を会場として、狼煙を上げています。
第22回№18瓶割山城跡の狼煙(R5.11.23)
№20水茎岡山城跡の遠望(北之庄山山頂から)
「のろし駅伝」当日は、本城跡の南の平野部に位置する瓶割山城跡(近江八幡市/東近江市)と本城跡の西の琵琶湖畔に位置する水茎岡山城跡(近江八幡市)を狼煙でつなぎます。以前は、樹木のため南と西の両城跡を同時に見通すことができませんでしたが、北之庄里山を守る会によって大堀切周辺の整備が進められたことにより、両城跡からの狼煙が見通せるようになりました。
なお、この場所は、歴史的に北之庄城(岩崎山城)の狼煙台跡というわけではありませんが(可能性はありますが)、現在、八幡山縦走路で「のろし展望台」と呼ばれて親しまれており、「のろし駅伝」に由来して名付けられました。
第22回琵琶湖一周のろし駅伝
「琵琶湖一周のろし駅伝」は、県内の山城跡を多くの人に知ってもらおうと平成14年に当時の米原町の住民グループ「番場の歴史を知り明日を考える会」の発案に賛同する18城跡が参加して始められ、令和5年で22回を数えました。滋賀県・琵琶湖の周囲に多数存在する中世山城を狼煙でリレーして一周します。北之庄城跡は、北之庄町自治会として第1回から参加しています。第1回の参加城跡は、次の通りです。
「のろし駅伝」の開催趣旨には、次のように謳われており、大いに賛同するところです。
「県下には、1,300箇所にのぼる中世の城跡が存在すると言われ、その多くは身近な里山の山頂や竹藪などに、住民にはあまり知られずに残されている。又、私たちの身近な里山の多くは手入れができず荒れ放題となっている。近年、心の時代とも言われ、郷土の歴史文化や自然にふれ、ゆとりややすらぎを求めようとする県民が増えている。この意味から、これらの城跡や里山は貴重な地域資源として、地域住民に歴史文化的、自然的な価値が理解され、地域のまちづくりに活用されることが望まれる。県下では、城跡、里山を中心に多くの団体、個人で新しまちづくりが取り組まれている今日、その団体、個人が手を結び情報を交換する事により、城跡や里山を守ることで、近江の文化の継承と琵琶湖の自然を守ることに繋げる。」