『淡海温故録』は、江戸時代前期の貞享年間(1684~1688)にまとめられた近江国の地誌です。著者は、内容のよく似た地誌『江侍聞伝録』(寛文12年(1672)成立)と同じ、木村源四郎重要という人物と考えられます。近江国内の郡別・村別に項目を立てて地誌としての体裁をとりながら、内容は主として中世の土豪・地頭の家系にかんすることを記しているのが特色です。とりわけ、近江守護六角氏と関係の深い武将についての記述が詳しく、信頼性の高いものであると評価されています。(滋賀県立琵琶湖文化館サイトより)
以下は、岩崎山城に関する記述がある「八幡」の項の部分です。